Q.モデムの電源を常時入れた状態で使用するとインターネット速度が遅くなり、  電源の抜き差しで回復することが、たまに見受けられます。 A.これは、現在のADSL回線における宿命的なものです。  通常に使用できていたが、あるとき、ノイズ等回線状況が悪くなりリンクダウンしたとします。  リンクダウンすると、SNの悪い状況の中で、再トレーニングが行われますので、当然レートは  劣化します。  その後、回線状況が良くなっても、再トレーニングは行いません。  (再トレーニングはリンクダウンの後に行われるため)  基本的に、回線が時間的に或る程度幅を持ったSNR悪化でしかリンクダウンしないような場合  再トレーニングの度に、レートが悪化していくことになります。  (再トレーニングはリンクダウンの後に行われる)  ただし、電源OFF/ONすると、回線の状況に無関係にトレーニングが行われるため、  そのときの回線状況に応じた獲得レートが得られます(つまり復旧したように見えます)。  SNR劣化後、再トレーニングしていた場合、回線状況が悪くなければ通常獲得レートは  よくなることが多くなります。  「SNR」とはノイズに対してどの程度余裕を持った接続状態になっているかを表す数値で、  これが5dBよりも小さい場合にはノイズに対して弱い状態になっていると考えられます。