腹部肥満を解消する筋力体操

腹部型肥満というのは、正しくいうと腹腔内脂肪蓄積型肥満のことで、体重が重いとか軽いとかは関係がありません。このタイプの肥満では、内臓の間に脂肪が溜まっている状態で、見た目はそれほど太っていないのに、腹腔内には脂肪が溜まっているということも少なくありません。しかもこの種の肥満のほうが生活習慣病との関連が強いといわれています。
 肥満解消のためには有酸素運動が必要です。さらに腹筋を鍛えることによりウエスト引き締め効果が期待できます。

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【ひねりを入れた上体起こし】
 腹筋をひきしめる運動としては、おへそのぞきの上体起こし(トランクカール)がもっともポピュラーですが、このおへそのぞきのバリエーションとして、ひねりを入れた上体起こしを行うと、広い範囲の腹筋群と腹斜筋が、その下にある内臓とその周辺に刺激を与え、マッサージ効果をあげます。その結果、内臓脂肪をとることが期待出来ます。
〔やり方〕
@ひざを90度に曲げ、両足を肩幅ていどに開いて仰向けに寝ます。手は頭の後ろに組んで、両ひじは横に張るようにしましょう。
A深く息を吸ってから、静かに吐きながら、右ひじが立てた左足のひざにつくまで上体にひねりを入れて起こします。
Bここで3〜5秒ほどキープしたあと、ゆっくりと元の姿勢に戻します。
C次に左のひじが右足のひざにつくように、ひねりながら上体を起こし、数秒間キープして元の姿勢に戻します。左右を1セットとして、5〜10回行う。
〔ポイント〕
 この運動を行う前に、ふつうの上体起こし(おへそのぞき)を5〜10回ていど行って体を慣らしておくとさらに効果的です。
 起き上がる時は、背中を丸めるようにすると腰を痛める心配がありません。
 ただし、ひじはなるべく張るようにして、顔の横には持ってこないこと。
【左右へのウエストひねり (ヘビーハンズ・フロアー・ツイスト)】
 ヘビーハンズで負荷をかけて上半身をひねると同時に下半身は反対側にひねるので、ウエストの引き締め効果は抜群です。
〔やり方〕
@ひざを軽く開いて90度に曲げて仰向けに寝ます。両手にヘビーハンズを持って、胸の上にかかげるようにしましょう。
Aウエストを中心に上半身と下半身が反対側になるようにひねります。この時、顔の位置は上か、またはヘビーハンズを持った手の方へ向けます。体をひねっていく時は静かに息を吐きながら行い、十分にひねりきったところで、数秒間キープします。
B次に、手足を反対側に動かして同様にキープします。左右を1セットとして5〜10回行う。
〔ポイント〕
 体をひねる前に息を十分に吸っておき、静かに吐きながらひねる動作を行いましょう。
 呼吸法を加えると、内臓脂肪を燃焼させる効果が上がります。腰に不安がある人は、上半身の動作だけでもかまいません。

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