水の特性を利用して効果をあげるアクアトレーニング

健康の維持・増進のための運動として、水中歩行などのアクアトレーニングが人気を集めています。水中運動は、水が持つ「浮力」「水圧」「抵抗」「水温」の四つの特徴を活かした、個人に適した効率の良い運動といえるでしょう。例えば「浮力」に関してみると、肩まで水に浸かった場合、体重は地上にいる時の10%位になります。胸までなら実体重の30%、ウエストまでなら約50%になります。この浮力のおかげで、足首、膝、股関節などへの負担が軽くなるので、安全にトレーニングできるのです。
そこで今回は、特に腹部肥満の解消に有効なアクアトレーニングをご紹介しましょう。

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【ツイストウォーク(ひねりを入れた歩行)】
(腹斜筋のトレーニング)
【お腹の筋肉のトレーニング】
(腹直筋のトレーニング)
●前に出す足と反対の手を前方に大きく伸ばし、
●体にひねりを入れた状態から、手を伸ばした
  まま後方へ回すと同時に、
●反対の足と手を前に伸ばして歩いていきます。(5〜8分程度)
@体の力を抜いてうつ伏せに水に浮いた状態から、
A身体を丸めて両膝を胸に引き付けた後、
B着地します。
(ゆっくりと水とたわむれる感覚で、楽しみながらこの動作を5〜8分繰り返します。)

≪アクアトレーニングについての疑問・質問≫
Q:「体重を減らすためにアクアトレーニングを始めたいのですが、プールの水温は高いほうがよいのですか、それとも低いほうが有効なのでしょうか?」
A:アクアトレーニングは減量にとても適しています。水温の作用で、陸上にいる時よりもエネルギー消費量が多くなるためです。水中での熱の伝わる速さは、空気中の約25倍といわれています。そのため、体温より低い温度のプールに入るとすぐに体温が下がり始めるので、身体は体温を保とうとして、空気中よりも多くのエネルギーを燃やします。つまり、ただ水に入っているだけでもエネルギー消費量は上がるのです。ちなみにスポーツ施設のプールは、ほぼ30度前後に設定されています。

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