スポーツ障害を防ぐための体の手入れ その2

中高年者の体の悩みの定番になっているものの一つに、いわゆる"五十肩"があります。五十肩というの

は肩腱板(肩甲骨を覆っている筋肉群)の損傷のことで、運動不足に伴う筋肉の萎縮と肩の柔軟性が失

われることが主な原因です。今回は、五十肩回復のための肩腱板の手入れ方法をいくつかご紹介しま

しょう。

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【肩関節のストレッチング】
タオルの両端を両手で持ちながら、イラストのように片腕は肘を曲げて肩より上に上げ、もう一方の腕は肘を伸ばしながら反対方向に引き、肩に伸びが感じられる程度の伸展を10秒間行った後、続けて強い伸展を10秒間行いましょう。反対側も同様に。
【振り子トレーニング】
片手に1〜2kgの重りを持ち、もう一方の手で机などにつかまってバランスをとって前かがみの姿勢で行いましょう。反対側も同様に。それぞれの運動は肩に痛みが出ない範囲で行いましょう。
この運動を続けているうちに、Cの動作で腕を肩の高さまで上げても痛みがでなくなれば、回復した証拠です。
@時計回り、反時計回りにそれぞれ10回ずつ回す。 A8の字回しを10回。
B前後に動かす動作を10回。 C腕を真横に上げる動作を10回。
≪五十肩の予防に関する疑問・質問≫
Q:「五十肩を防ぐために、肩腱板を日常の運動で鍛えたり、肩の柔軟性を高めることはできるのでしょうか。」
A:日常の動作では、高いところに物を上げたり、物を背負う時に肩腱板が使われます。スポーツでは、テニスやバドミントンでのサービスやスマッシュ、ゴルフのスウィング、野球のピッチングなどです。他にも衰えを防ぐための手入れ法がありますので日常生活の中で実践するとよいでしょう。
一方、肩の柔軟性は普段から意識的に腕を上げたり、肩を回す運動をすることで高めることが可能です。

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