糖尿病を予防する筋力体操

 糖尿病は、細胞がブドウ糖を上手く利用できなくなって起こる病気です。利用されず余ったブドウ糖が血液中にだぶつくため、血糖値が慢性的に高くなるのです。
 血糖は血液によって体中の組織に運ばれて細胞に送り込まれ、全身の臓器や筋肉を動かすエネルギー源になりますが、この時、インスリンの作用がないと細胞の中に十分に入り込めないのです。
 健康な人の場合は、血糖の処理に見合うだけのインスリンがすい臓から分泌されて血糖を細胞に送り込み、エネルギーとして消費されます。しかし、糖尿病にかかるとインスリンの作用が不十分になり、細胞に入れない血糖が血液中でだぶつくのです。
 このような状態の人が運動療法を続けていると、体の細胞のインスリン作用に対する反応が高まって、細胞がブドウ糖を十分に利用できるようになります。
 具体的には、うっすらと汗ばむ程度の有酸素運動を1回につき10〜15分、週に3回行うことで血糖値の改善があります。さらに筋力トレーニングを適度に組み合わせて行うと、筋肉や血液中の糖分をエネルギーとして燃やし、血糖値を安定させることができます。
 そこで今回は、ヘビーハンズを使った全身の筋肉強化を図る運動をご紹介します。

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〔ベントオーバー・フロントレイズ&バッキング〕
ヘビーハンズの重さは、運動のはじめには軽く感じるものではじめることで、怪我や筋肉痛などのトラブルを防げます。筋肉がついてきたら、次第に負荷を重くしていきます。
〔やり方〕
 前傾した姿勢状態で、両手に持ったヘビーハンズを、前方から後方まで上げ下げする運動です。前傾姿勢をとることによって、大臀筋、大腿二頭筋、下腿三頭筋が、ヘビーハンズの上げ下げによって、肩、上腕三頭筋などを幅広く鍛えることができます。
 なるべく大きい動作で、少し汗ばむ程度まで続けてください。


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