特定非営利活動法人沖縄教育カウンセラ−協会(日本教育カウンセラ−協会沖縄県支部)機関誌第21号 2010年9月27日発行
教育カウンセラ−沖縄
〒902-0061沖縄県那覇市古島1-14-6教育福祉会館内 電話・FAX098-884-2578 代表:平田幹夫
 
教育カウンセリング夏期講座
今年度の夏期講座は7月30日から8月21日までの間に22コマの
講座が開催されました。今年度は「美ら島総体」の開催により高等学校からの参加者が少なく残念でしたが、受講者の総数は約542名を数え、豊富な講座数と充実した内容で参加者からの声も概ね好評でした。沖縄教育カウンセラー協会の研修事業は、2月の教育カウンセラー養成講座と夏休みの教育カウンセリング夏期講座の2つが大きな柱になっています。次年度も、参加者の声を参考に、より充実した講座を提供したいと思います。講師の先生方、参加者の皆さん、ありがとうございました。
 
【参加者の感想】
<カウンセリング理論>
 ・何度文献を読んでも中々理解しづらい共感や純粋性、自己一致(カウンセラーの)について、少し前進できたと思いました。
<小学校での学級経営実践>
・講義、ワーク、例題、etc。形式をどんどん変化させ、あきずに、いやあっという間に一日が終わった感じです。まるで、授業(1コマの)の流れはこうあるべきと何気なく気づかされた気がします。
<キャリア教育の進め方>
・沖縄の若者の就職がこれほどひどいとは思いませんでした。将来のことを何も考えず、目標もなく、生活していることにショックを受けた。もっと仕事について意識を高めていく必要があると思う。<学校で使える認知行動療法> ・伊藤先生の講座は2回目で、1回目の琉台での講義でもとてもわかりやすく説明して頂き、理解したつもりだったのですが、再受講してみると、あーこういう事だったんだとしっかり理解できました。忘れない様に自分の考え方をABCを使って定着させたいと思います。
<解決志向アプローチ>
 ・いいところを見つけてほめることの大切さ。ちょっとしたことで、少し考え方を変えることで見方が変わる。自分が認められることの嬉しさを子ども達にも伝えていきたいと思いました。
<Q−Uによる学級経営演習>
・これまで学級経営がうまくいかないのは自分が悪いと責めていたが、学級の状態とのマッチングの問題と言うことを聞いて気持ちが少し楽になりました。あとはどんな方法でというのを勉強していきたい。
<学び支える学級づくり> 
・集団遊びを通して「ルール」を教えていくこと。「お互いに楽しみながら助け合ったり、励ましあったりすることができるのだと分かりました。遊びを通して望ましい集団作りを目指していきたいと思います。
<特別支援教育> 
・一つ目に、学校全体での支援体制作り(職員、生徒の共通理解)が、とても参考になりました。二つ目に「教育支援計画」や「指導計画」の記入の仕方がわかりました。「誰のために、何のために」ということを忘れないでおきたいです。三つ目は、山川先生の元気いっぱい前向きオーラが素敵でした。
<SGEの授業への生かし方>
 ・エクササイズはアレンジ可能。どんどんアレンジして学級のために、気になる子のためにやると良いんだと言うことがわかりました。
<楽しい仮説授業・ものづくり授業プラン>
 ・とても楽しかったです。あっという間にアイスクリームができたり、シャーベットができたり、雲ができたり、ドライアイスの正しい使い方がわかるとこんなに楽しいものだとわかりました。吹き矢も楽しかったです。 ・キラキラジュエリー、すてきです。ぜひイベントで使いたいと思います。立体月齢早見盤、とても良いですね。天体のことがわかりやすいので感動。
 
教育実践交流発表大会  812 日 13:0016:00












 
領域 発表者 テーマ
幼児教育
 
山城 園子
(幼稚園園長)
保育行政のながれ
 
小学校
 
新垣 礒枝
(養護教諭)
「保健室における相談」
〜保健室からみたこどもたちの実態〜
中学校
 
仲里 直美
(教諭)
SGE、SSTを取り入れた授業づくり
 
高等学校
 
安田 あかね
(教諭)
「生徒理解を深める支援体制」づくりについて
 
相談援助


 
外間 恵子
(小学校)
3年間不登校のC君の教室完全復帰
 
戒能 有可子
(高等学校) 
「高校生の就職」について
 
 
総 会 16:1516:45  
2010年度総会において、仲村将義副代表の代行として、上原稲子副代表が承認されました。稲葉律子副代表と共に、沖縄教育カウンセラー協会を牽引して参りますので、会員の皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。   

教育講演会
 
17:0019:00   
『教師のメンタルヘルス』   明治大学文学部教授  諸富祥彦 先生
2009年度に引き続き諸富先生をお招きして教育講演会を開くことができました。昨年度同様、UFOを呼び寄せるダンスでオープニング。会場はみるみる笑顔と元気に満ちあふれました。












 
領域 発表者 テーマ
幼児教育
 
山城 園子
(幼稚園園長)
保育行政のながれ
 
小学校
 
新垣 礒枝
(養護教諭)
「保健室における相談」
〜保健室からみたこどもたちの実態〜
中学校
 
仲里 直美
(教諭)
SGE、SSTを取り入れた授業づくり
 
高等学校
 
安田 あかね
(教諭)
「生徒理解を深める支援体制」づくりについて
 
相談援助


 
外間 恵子
(小学校)
3年間不登校のC君の教室完全復帰
 
戒能 有可子
(高等学校) 
「高校生の就職」について
 
 
【参加者の声】
☆諸富先生のキャラ、すごく楽になった! 弱音をはける職員室っていいなあと思った。そういう学年経営もいいと思う。自分を開示していこうと思う。
☆どの県でもどの教員でもかかえている問題は同じなんだと思いました。1人じゃないんだと思います。8月13,14日の両日も引き続き諸富先生を講師に迎え、招聘講座「自己発見の為のインタラクティヴ・フォーカシング」を開催しました。のべ90名の参加者が自己をみつめ、気づきを得る時間を過ごしました。
 
【お知らせ】
1:構成的グループ・エンカウンター宿泊体験
  (2泊3日)コース 
リーダー:岡田 弘(聖徳栄養短期大学教授)
期  日:2010年12月26日(日)・27日(月)・28日(火) 
場  所:聖クララ修道院研修室      
9011303  与那原町与那原30934 (TEL) 0989458649         〈交通アクセス〉 那覇空港から車で40分。与那原警察署裏         
詳細は後日お知らせします。
 
2:教育カウンセラー養成講座 
期  日:2011年2月11日(金)・12日(土)・13日(日) 
場  所:沖縄キリスト教大学         
講師及び講座内容等の詳細は後日お知らせ致します。
 
3:スーパービジョンについて 
中級教育カウンセラー、上級教育カウンセラーの資格試験を受けるには、スーパービジョンを受けていることが条件となります。会員の皆さんからの「スーパービジョンを受けたいのですが・・・。」との要望を受けて沖縄教育カウンセラー協会では、上級教育カウンセラーによるスーパービジョンを行います。スーパーバイザーは、渡久地政順先生と稲葉律子、上原稲子、喜瀬茂代、下門美恵子、神保しげみの6名です。希望するスーパーバイザーを指名し、事務局までお申し込み下さい。スーパービジョンの代金は5,000円となっております。スーパービジョンとはスーパーバイザ(指導者)が援助者であるスーパーバイジーから担当事例の報告を受け、それに基づく適切な援助・指導を展開していくこと。
 
4:定例会について 
沖縄教育カウンセラー協会では、毎月第3土曜日の午前に定例会を開催しておりました。本年度は、これまで同様の「何でも相談室」を第1土曜日の10:00〜12:30稲葉律子が担当して開催します。参加される方は、事前に申し込みをして下さい。申し込み者がいない時はお休みとなります。 
 さらに、意欲のある会員へのサービスとして、定期的に1つの理論を学習する場を設けることとしました。残念ながら沖縄地区は、教育カウンセラーを認定する本部から、全般的に理論の学びが弱いとの指摘をうけており、課題だと考えております。中級・上級とスキルアップするためには、実践の土台となる理論の学びが是非とも必要です。以下に学習会の案内文を掲載します。興味のある方、もっと詳細を知りたいという方は事務局まで。
講座名 TA(交流分析)
担当者 上原稲子・神保しげみ(上級教育カウンセラー)
目指すスキル ロールプレイ、面接技法まで
内容





 
2部構成
1部:テキストを使ってTAの理論を学ぶ。(月の担当者がレポートを作成することとする)
2部:金魚鉢方式での演習を通して、マイクロカウンセリング(マイクロカウンセリングとは、アメリカのカウンセリング心理学者アイビイらによって開発されたカウンセリングの訓練及び実践のための体系的方法)を学ぶ。
実施回数
 
2ヶ月に1回の割合で5回
  ※初回は10月16日(土)
9:30~12:30
必要な物
(テキスト等)
テキスト→『自分が変わる・生徒が変わる 交流分析』
          柴崎武宏
著 学事出版(2200円+税)
備考 ※確実に参加できる方に限る
 
 
 
講座名 学級エンカウンター
担当者 石川喜代美(上級教育カウンセラー)
目指すスキル
 
・SGE(構成的グループエンカウンター)の進め方
・Q-Uを中心にした学級集団アセスメント
内容

 
1案・担任が抱える問題や学級状況について相談し、対応の仕方や、そこへ見合うエンカウンターの進め方を学ぶ。
2案・いろいろな学級状況に応じたエクササイズ選びとアレンジの仕方を学ぶ。
実施回数 4回 : 11月13日から。隔月の第2土曜日。Am9:30〜12:30
必要な物
(テキスト等)
・1案の場合……特になし
・2案の場合……ショートエクササイズ集と初級、中級テキスト
備考

 
※会員以外の参加も可
(但し、初回のみ。2回目以降は会員登録されることをお勧めします)         
 
【事務局だより】
夏休みも終わり、相談室に来室する子どもと一緒に「恐竜の卵つくり」を楽しんでいます。夏期講座:槇田先生の「ものづくり授業プラン」で仕入れたネタです。仕入れネタは“使うっきゃない”ですよね。
特定非営利活動法人 日本教育カウンセラ−協会沖縄県支部
JECA
   〒9020061 沖縄県那覇市古島1‐14‐6    
       電話
FAX 0988842578      
       ホームページ:
http://www.otc.ne.jp/~npo-oeca/